Power Apps 開発者環境の廃止予定と必要な対応ガイド

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こんにちは、PowerPlatformサポートチームの 粟野 です。

本記事では Power Apps 開発者環境の廃止予定について、以下の Q1〜Q6 の質問に回答する形でご説明させていただきます。

この記事でわかること

  • 廃止対象となる開発者環境の条件
  • 新規作成終了、利用停止、削除の開始日
  • 管理センターで対象の環境を確認する方法
  • アプリやデータを残すための対応の選択肢
  • マネージド環境への変更に必要なライセンスの考え方
  • 今後も開発や学習を続けるための選択肢

目次

すべての開発者環境が廃止されるわけではありません (Q1)

【結論】廃止対象は、マネージド環境になっていない開発者環境です。
すでにマネージド環境になっている開発者環境は、今回の廃止対象ではありません。

開発者環境は、アプリなどを作成して試すための場所です。
マネージド環境は、管理者が利用状況や共有範囲などを管理する機能を有効にした環境です。
マネージド環境になっていない開発者環境を「アンマネージド開発者環境」と呼びます。
無料の Power Apps 開発者プランへの登録時に作成された環境も、マネージド環境になっていなければ対象です。

開発者環境という種類自体は、今後も残ります。
ただし、今後はマネージド開発者環境のみとなります。
マネージド環境へ移行すると、管理者が開発用の環境の利用状況や共有範囲を管理できます。

<参考資料>

新規作成終了・利用停止・削除の予定 (Q2)

【結論】変更は 3 段階で行われます。
既存の対象環境を引き続き利用する場合は、2026 年 12 月 15 日より前に対応してください。

日付 変更内容 利用への影響
2026 年 11 月 15 日 新規作成終了 マネージド環境ではない開発者環境を新しく作成できなくなります。開発者プランに登録しても、開発者環境は作成されなくなります。
2026 年 12 月 15 日から 利用停止開始 既存の対象環境のアプリ、フロー、エージェント、Power Pages 開発者サイト、データを利用できなくなります。
2027 年 1 月 15 日から 削除開始 停止された対象環境が削除されます。

新規作成終了は、Power Apps や管理センターだけでなく、PowerShell や Power Platform CLI からの作成にも適用されます。
これらは、コマンドを入力して環境などを操作するためのツールです。

【補足】削除開始日まで利用できるわけではありません。
作業を続けるための対応期限は、利用停止が始まる 2026 年 12 月 15 日より前です。

<参考資料>

対象の環境を確認する方法 (Q3)

【結論】管理者に、環境の種類とマネージド環境の設定の確認をご依頼ください。
種類が開発者で、マネージド環境が有効になっていない環境が対象です。

管理者は、次の手順で対象の環境をご確認ください。

  1. Power Platform 管理センターで [管理] > [環境] を開きます。
  2. [タイプ] が [開発者]、[管理] が [いいえ] の環境に絞り込みます。
  3. [最後のアクティビティ] 列で、現在も利用している環境を確認します。

今回の廃止対象と対象外を整理すると、次のとおりです。

環境 今回の廃止対象
マネージド環境ではない開発者環境 対象です。
マネージド環境になっている開発者環境 対象外です。
環境ルーティングで作成された開発者環境 既定でマネージド環境のため、対象外です。
本番、サンドボックス、試用、既定の環境 対象外です。

環境ルーティングは、作成者を個人用の開発者環境へ自動的に案内する仕組みです。

<参考資料>

アプリやデータを残すための対応 (Q4)

【結論】必要なライセンスがある場合は、既存の環境でマネージド環境を有効にして、引き続き利用できます。
もう 1 つの選択肢は、ソリューションを別の対応環境へ移す方法です。
どちらも、2026 年 12 月 15 日より前に対応してください。

ソリューションは、アプリやフロー、テーブルの設定などをまとめて別の環境へ移すための仕組みです。

方法 対応内容
既存の環境をマネージド環境に変更する 必要なライセンスを保有している場合、管理者が既存の開発者環境でマネージド環境を有効にします。
別の環境へ移す ソリューションをエクスポートし、組織が提供するサンドボックスなどへインポートします。

既存の環境をマネージド環境に変更した場合、アプリ、フロー、エージェント、データは保持されます。
環境の種類も、開発者環境のままです。
Power Pages 開発者サイトを残す場合も、停止前に環境をマネージド環境に変更してください。

<参考資料>

ライセンスの確認が必要です (Q5)

【結論】Power Apps 開発者プランには、マネージド環境の使用権は含まれていません。
マネージド開発者環境でアプリやフローを実行するには、適切な Premium ライセンスなどが必要です。

たとえば、Power Apps Premium や Power Automate Premium が対象となります。
このほか、Copilot Studio、Power Pages、Dynamics 365 の対象ライセンスなどにも使用権が含まれます。
対象のライセンスや利用条件は、実行するアプリやフローなどによって異なります。

<参考資料>

今後の開発・学習の選択肢 (Q6)

【結論】開発やテストは、マネージド開発者環境や、組織が提供する別の環境で続けられます。
Premium 機能を試す場合は、標準の試用環境も引き続き利用できます。

目的 開発・学習を続ける方法
既存の開発者環境を継続して利用する 必要なライセンスを確認し、停止前にマネージド環境に変更します。
個人用の開発者環境を用意する 管理者に環境ルーティングの有効化を相談します。
継続して開発やテストを行う ソリューションを、組織が提供するサンドボックスなどへ移します。
Premium 機能を一時的に試す 標準の試用環境を利用します。

2026 年 11 月 15 日以降、新しく作成できるマネージド開発者環境は、ユーザーごとに 1 つまでです。
すでに複数のマネージド開発者環境がある場合、今回の変更でそれらが変更されることはありません。
試用環境で作業を残したい場合は、試用期間が終わる前にソリューションをエクスポートしてください。

<参考資料>

まとめ

  • 廃止対象は、マネージド環境になっていない開発者環境です。
  • 新規作成は 2026 年 11 月 15 日に終了し、利用停止は 12 月 15 日から始まります。
  • 必要な環境は、停止前にマネージド環境への変更か別の環境への移行を行ってください。
  • Power Apps 開発者プランだけでは、マネージド環境の使用権は含まれません。
  • 開発者環境という種類自体は、マネージド開発者環境として残ります。

作業のコピーを残すため、停止前にソリューションをエクスポートしてください。
引き続き開発やテストを行う場合は、管理者に環境のマネージド化や別の環境の提供を依頼してください。

注意事項(情報の更新可能性)

本記事の内容は、2026 年 11 月 1 日時点で確認した公開情報に基づいています。
予定日、仕様、画面の表記、ライセンス条件は変更される場合があります。
対応前に、各節の参考資料で最新の告知と条件をご確認ください。

※本情報の内容(添付文書、リンク先などを含む)は、作成日時点でのものであり、予告なく変更される場合があります。