こんにちは、Power Platform サポートの山田です。
今回は、Power Platform の開発者環境の自動削除について、下記項目の順にご説明いたします。
- 開発者環境の自動無効化/削除メカニズムとは
- 自動無効化/削除条件
- 自動無効化/削除メカニズム自体の無効化の可否
- 無効化/削除された環境の復元
- ご案内メール
- ご案内メールを受信された際の対応
- よくあるご質問
下記公開情報を基にご説明いたします。
Automatic environment cleanup (英語)
自動環境クリーンアップ (上記の日本語訳)
各項目について公開情報内にも詳細を記載しておりますのでご参照ください。
なお、英語のページが更新されてから、日本語訳のページに同様の内容が反映されるまでに時間がかかる場合がございます。
そのため、最新情報については英語版も併せてご確認いただけますと幸いでございます。
本内容については、メッセージセンターにても MC538688 (※) をご確認いただけますと幸いでございます。
※日本リージョンのテナントの場合の番号となります。
下図は 2023 年 4 月 10 時点での本メカニズムの停止に関するメッセージセンターの通知となります。
1. 開発者環境の自動無効化/削除メカニズムとは
本メカニズムは 2023 年 4 月中旬より徐々に展開されます。
ユーザーによる活動のない期間 (=非アクティブ期間) が 90 日間続いた場合、対象の開発者環境が無効化されます。
無効化状態が 30 日継続しますと、対象環境が自動削除されます。
無効化された環境では、アプリやフロー、チャットボット等がご利用いただけません。
2. 開発者環境の自動無効化/削除条件
対象環境におけるユーザーのアプリ起動などの活動が設定期間中に実施されない場合、自動削除の対象となります。
対象の活動は下記の通りです。
- ユーザーの活動: アプリの起動、フローの実行、Power Virtual Agents ボットとのチャット
- 作成者の活動: アプリ、フロー 、Power Virtual Agents ボット、カスタム コネクタの作成、読み取り、更新、削除
- 管理者の活動: コピー、削除、バックアップ、復元、リセットなどの環境操作
3. 開発者環境の自動無効化/削除メカニズム自体の無効化の可否
本メカニズムは無効化いただくことが出来ません。
何卒ご理解いただけますと幸いでございます。
4. 自動無効化/削除された環境の復元
環境無効化後、30 日以内であれば環境の再有効化が可能でございます。
また、環境削除後も、7 日以内であれば環境の復元が可能でございます。
どちらも Power Platform 管理センターよりご実施いただけます。
無効となった開発者環境の再有効化
① Power Platform 管理センター にサインイン
② 環境 > 無効化された 開発者環境を選択
③ 環境ページで 「環境を再度有効にする」を選択
削除された開発者環境の復元
① Power Platform 管理センター にサインイン
② 環境 > 「削除された環境を復元する」を選択
③ 復元する対象環境 > 復元 を選択
環境の復元の詳細については下記公開情報をご参照ください。
環境の回復
5. ご案内メール
対象環境の無効化が実施される 7 日前より、その旨についてのご案内メールが次のユーザーに通知されます。
- 環境の管理者
- 対象開発者環境の作成者
6. 無効化対象のご案内メールを受信された際の対応
下記 2 通りの方法にて、無効化対象となる非アクティブな期間のカウントを一旦リセットいただけます。
- 対象環境において、アプリやフローのご実行など上述のユーザー活動を実施
- Power Platform 管理センターの対象環境ページにて、「環境活動をトリガーする」を実行
7. よくあるご質問
Q:開発者環境とは何か。無効化された場合、どのような影響があるか?
A:開発者環境は、Power Apps 開発者プランライセンスを持つユーザーが作成できます。
無効化されると、環境内に作成されていたアプリやフロー、チャットボット等がご利用いただけなくなります。
開発者環境の詳細については、下記公開情報をご参照ください。
Power Apps 開発者プランにサインアップ
Q:開発者環境にて無効化される際に配信される通知メールを配信停止することは可能か?
A:恐れ入りますが、メール配信を停止することのできる機能はございません。
製品動作としてご理解賜りますようお願い申し上げます。
Q:Power Platform 管理センターの対象環境ページにて、「環境活動をトリガーする」の実行は、通常ユーザにて操作可能なものか?
A:Power Platform 管理センターにて開発者環境の「環境活動をトリガーする」を実行できるユーザーは以下の通りでございます。
- 対象開発者環境の作成者
- グローバル管理者
- Power Platform 管理者
- Dynamics 365 管理者
Q:「環境活動をトリガーする」を実行すると、有効期限は何日まで延びるのか?
A:有効期限は90日間延長され、その 90 日の期間中に、対象環境におけるユーザーのアプリ起動などの活動が実施されない場合、
再び自動削除の対象となり、7 日前 (トリガー実行から 83 日後) にメールにて通知されます。
Q:無効化される環境内のアプリ等の詳細については、どこから確認できるか?
A:下記より対象環境内のアプリ等をご確認いただけます。
Power Platform 管理センター > 環境 > 対象環境 > リソース
Q:再有効化した場合、無効化前の情報が維持されるか?
A:再有効化後または復元後は、無効前の情報が維持されます。
完全に削除されてしまいますと、無効化前の情報は復元できなくなりますのでご注意ください。
免責事項
※本情報の内容(添付文書、リンク先などを含む)は、作成日時点でのものであり、予告なく変更される場合があります。
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